「桜」

桜は春に花を散らせた後、葉を茂らせます。私たちは普通、翌春まで桜の花のことを考えません。早春になって枝につぼみを見つけてはじめて、開花を意識します。

桜は花を散らせた後、夏から秋にかけて気温の高いうちに花芽(生長すると花となる芽)をつくるそうです。花芽は冬が始まると一度生長を止め、寒さが厳しくなると目を覚まして再度生長を始め、気温が上がるにつれて一気に生長して、つぼみをふくらませ開花します。約1週間という短い期間に花を咲かせるために、夏、秋、冬という長い時間をかけて、開花の準備を黙々としているのです。梅雨の水滴を受けとめ、夏の暑さに耐え、秋の気温の低下を体感し、冬の厳しい寒さを乗り越え、つぼみをつくり、可愛い花を私たちに提供してくれるのです。

高校3年生は翌春の「さくら咲く」を目指しています。今春の先輩たちの桜の花を、しっかりと心に留め、今、梅雨を過ごしています。夏に「休眠」するわけにはいきません。ましてや、冬に休眠するなどもってのほかです。夏の暑さに負けず、秋のもの悲しさに焦らず、冬の寒さをものともせず、春まで邁進していきます。高校3年生に「休眠打破」は存在しません。心には、常に灯をともし続ける「聖火」があるのですから。一人ひとりが、それぞれの大切な花を咲かせることを信じ、心から応援しています。明後日からの学習合宿(6泊7日)、一緒に全力を尽くしましょう。