「継続の原動力」

私は、小学校・中学校時代にピアノを習っていました。正確に言うと、ピアノを「習わされて」いました。主体的にピアノに向き合っていなかったので、練習もせずに週1回のレッスンに通っていました。優しい先生だったので叱られることはありませんでしたが、「少しでも練習してきてくれれば・・・」という先生の悲しそうな顔が、今でも脳裡に焼き付いています。

「練習を1日休むと本人に分かり、2日休むと音楽評論家に分かり、3日休むと聴衆に分かってしまう」これは、プロのピアニストなら誰でも知っている有名な言葉です。皆さんの中にもピアノを習っている人がいるでしょう。プロでなくても「なるほどなぁ」と理解できると思います。勉強も同じことかもしれません。「勉強を1日休むと本人に分かり、2日休むと塾の先生に分かり、3日休むと『模擬試験』に分かってしまう」

練習でも勉強でも継続が重要です。しかし、他の人に分かってしまうから毎日練習したり、勉強したりするわけではありません。大切なのは、勉強を1日休んだ自分を「どう考えるか」です。勉強をしなかった自分を反省し「しょうがないからやろうかな・・・」と考えるより、「伸びたいと思っている自分に嘘をつくことはやめよう、本当の気持ちをごまかすのはやめよう」と決意すべきです。つまり、「自分の気持ちを素直に行動で表す、自分に限界を設けない」と宣言するのです。自分を大切にすることは、努力を継続させる本質的な原動力になります。

「感謝の言葉」

10月14日(土)に、中学校第3学年保護者会を行いました。高校入学を半年後に控えた生徒が、義務教育を受けている中学生から自らの意志で学びを追求する高校生へと、意識を変えようとしている時期に行われる保護者会です。

夢見る乙女から主体性のある女性へ変わろうとしている生徒がいます。何とか努力を持続させようとしている生徒がいます。できるのにやらない自分の弱さをどうにかしたいと思っている生徒がいます。すべきことから逃げずに立ち向かおうとしている生徒がいます。もちろん、夢を実現するために、強い気持ちを持って行動し、それを続けている自律した生徒もいます。

どんな生徒でも自己変革を希求しています。その意志をしっかりと受けとめ、寄り添い、支え、背中を押してあげることが大人の役割です。すべての保護者の皆さまが我が子に「幸せになってほしい」と願っています。その切なる願いは私たちの心にひしひしと伝わってきます。しかし、気持ちは言葉にしないと伝わらない時があります。ましてや、生徒が悩んでいる場合には、言葉だけでなく行動に表さないと伝わりません。

私たちは生徒を言葉で褒めます、言葉と行動で励まします、そして、言葉と行動と気持ちで育みます。私たちの教育活動の根底には、保護者の皆さまの我が子への「生まれてきてありがとう」という感謝の言葉があるのです。