「魔法の言葉」

中学1年生の国語の授業で、詩の鑑賞が行われました。たくさんの詩を読み、自分が気に入った詩を選んで、ワークシートにその理由と感想を書き、投票しました。その結果、「朝っていいね(浅田真知さん)」と「いのち(関根清子さん)」が上位2編に選ばれました。(「子どものための少年詩集2017<銀の鈴社>」掲載)

なんと、その詩人お二人が授業に来てくださいました。教室という生徒と同じ空間で、ご自身によるご自分の作品の朗読から始まり、生徒の感想や意見に耳を傾けてくださり、快く質問に答えてくださいました。生徒にとっては一生に一度の授業かもしれません。

生徒たちからは、「新しい力が湧いてきた」「今、自分が生きている意味、価値が分かった」などの感想が発表されました。お二人からは、「詩が好き。『これを伝えたい』という言葉を何年かかっても見つけて使いたい」「『書くことは生きることだ』と思うくらい書くのが好き」というお言葉をいただきました。

生徒たちは、大好きなことを見つけた人生の先輩たちから何を学んだのでしょう。「大好きって楽しいだけじゃないんだ」「大好きって人への感謝の気持ちも含まれているんだ」「大好きって人のこころにも繋がっていくんだ」「大好きって長く続けられることなんだ」「大好きって明日や未来に繋がっているんだ」

「大好き」は、今の自分に素直に向き合える魔法の言葉です。

受験生の皆さん。明日、目覚めたら、今まで入試に向けて頑張ってきた自分に「大好き」と言ってあげましょう!

「貴い営み」

入試が近づいてきました。小学6年生、中学3年生、高校3年生の皆さんにとっては、ハラハラ、ドキドキしながらも自分を励ましながら懸命に勉強に集中している時期でしょう。昨年末の全校集会では、受験を控えた高校3年生に、全校生徒が激励の拍手を贈りました。

入試は受験生にとって大きな、大きな節目です。学力向上を常に意識すると同時に、「自分」という人間に目を向ける機会が多くなる転換点です。受験勉強をしている自分をもう一人の自分が見つめて、褒めたり、励ましたり、批判したり、否定したりする。こんなことを繰り返しながら過ごす時期です。

イソップ寓話にこんな話があります。「プロメテウスは人間を造った時、二つの袋を首に掛けさせた。体の前には他人の欠点を入れる袋、背後には自分の欠点を入れる袋。それ以来人間は、他人の欠点はよく見えるが、自分の欠点は見えないのである。」

でも、受験生の皆さんは、自分の欠点に日々向き合っているのです。それは、今までの自分を振り返り、反省し、改善に向けて決意することに繋がります。もがきながらも「前に進む力」を高めているのです。受験勉強への取り組みは、実は、人の成長における貴い営みの一つなのです。壮大なことに果敢に挑戦している皆さんにエールを贈るとともに、今年が皆さんにとって素晴らしい年になることを心からお祈りしています。本年もどうぞよろしくお願いします。