「弱い自分を認める強さ」

小学校6年生の皆さん、中学入試が近づいてきました。今、皆さんの心の中には、「心配という雲」が湧き上がっているのかもしれません。その雲は皆さんの心に、雨を降らせるかもしれませんし、風を吹かせるかもしれません。雨で心が憂うつになったり、風で目を開けられなくなったりすることがあるかもしれません。

雨も風も、自分の力ではどうにもならない現象です。でも、下を向いたりしないでください。お母さんやお父さんが、雨に濡れないように大きな傘をさしてくれています。塾の先生や習い事の先生が、風によろめかないように壁になってくれています。皆さんは一人ではありません。兄弟姉妹も応援してくれています。おばあちゃん、おじいちゃんも見守ってくれています。心配な時は自分以外の人に頼ってもいいのです。助けてもらっていいのです。ちっとも恥ずかしいことはありません。

でも、自分で自分を励ますことを忘れないでくださいね。傘の下でも、壁のそばでも、上を向きましょう。鋭いまなざしを向けて、雲の上にある陽光を心の眼でしっかりととらえましょう。「心配という雲」を吹き飛ばそうとしなくていいのです。その上にある「希望という光」を感じるだけでいいのです。

そのためには、弱い自分を否定するのではなく、弱い自分を認めることが必要です。「心配になってもいいんだ、それが普通の12歳なんだ」と思うことが大切です。ありのままの自分を受け入れて、その自分ができることをやり抜きましょう。中学受験を通じて、「弱い自分を認める強さ」が身についてきます。