「純粋な織物」

令和になって、半月が経とうとしています。連休中に改元という非日常を体験した私たちは、いつも通りの生活に戻っているかのようです。

担任の先生たちは連休明けの7日、「みんなに早く会いたかったよ」という気持ちで、生徒の待つ教室に向かいました。もちろん、「休みが終わってしまった」という気持ちがなかったわけではありません。しかし、不思議なもので、クラスという空間はそんな担任の心を包み込んで変化させてしまうのです。

「おはようございます」という元気な声、友達と楽しそうに会話している笑顔、連休モードから切り替わっていないアンニュイな仕草、連休前とまったく変わらないまなざし、長過ぎた休みが終わって生き生きしている表情。こんな空間に足を踏み入れると、自分のクラスの生徒たちが創造する「令和の織物」に、心が自然と惹きつけられていきます。同級生との「ヨコ糸」だけにとどまらず、先輩・後輩との「タテ糸」を紡いでいく姿に、頼もしささえ感じてしまうのです。そして、このヨコ糸とタテ糸に、担任である自分の「ナナメの糸」をどのように絡ませていくのか思案します。

ある生徒は新元号が発表された時、“Order & Peace”ではなく、綺麗だというイメージを感じたそうです。私たちは生徒の織りなすヨコ糸とタテ糸に素直な自然美を感じます。その美しさを際立たせるように、担任としてのナナメの糸を添えるのです。生徒が創り出す「純粋な令和の織物」に、これからの社会に必要な“Beautiful Harmony”を感じていきたいものです。