「バトン」

バトンを確実にもらう。バトンをしっかり握って走る。バトンをスムーズに渡す。リレーで使われるバトンには、さまざまな思いと「つなぐ」という究極の目的が込められています。

先日、あるお父さまが、「自分の娘にきちんとバトンを渡したい」と力強く仰いました。その言葉には、自分が親から受け取った素晴らしいバトンを、自分の娘にも引き継がせたいという思いと、自分が生きてきた時代とは違う21世紀を生き抜いていけるような力を身につけてほしいという願いが感じられました。

小学生はもちろん、中学生や高校生も、このような保護者の思いや願いを一身に受けていることでしょう。その思いや願いは、「中学受験で良い結果を出してほしい」「いきたい大学に合格してほしい」という単純な希望ではありません。「中学校に入学して、勉強だけでなく好きな部活動で全力を尽くし、行事や委員会活動に楽しく取り組み、高校ではより深く学んで、自分の将来を見据えた進学先を見つけて大学などに入学し、好きな学問に全力投球して、自分の強みを生かしながら働き、キャリアをデザインしつつ充実した日々を過ごしてほしい」という、心の叫びと言ってもよいでしょう。

受験生の皆さん、中学受験でも高校受験でも大学受験でも本質は同じです。自分が定めた目標に向かって一歩一歩着実に進んでいけばいいのです。小学生の自分から確実にもらったバトンを、中学生の自分がしっかりと握り、高校生の自分にスムーズに渡していけばいいのです。自分のバトンを、自分の持ちやすい形にしながら、未来の自分につないであげましょう。