「オリジナル花火」

ある書籍によると、先生という仕事は、生徒の思考を広げることに挑戦し、広げようとしている生徒を励まし、挑戦してうまくいかなくてもやり直すことのできる安全な場所を創ってあげることだと言われています。この主張は、先生を「大人」に、生徒を「子ども」に変えても成り立ちます。学校外でも大人なら、子どもの思考を広げてあげて、励まして、やり直すことができる場を提供してあげることができるからです。

他人に頼って学習に取り組むことによって、思考が広がるとは思えません。自らの意志で学び、その学び自体に楽しみを見いだす域に達して初めて、思考の広がりが実現するのです。そのために、大人は子どもの情熱や興味・関心を大切に受けとめてあげるとともに、将来の夢や希望を追いかけるために必要な知識・スキルなどを子どもに身につけてもらう必要があります。

「導火線に火をつけるようなものだ」と言った人がいます。後は自然に燃え続けて、花火が打ち上がるからです。確かに、導火線に火をつけてもらうことは楽で安全かもしれませんが、子どもにとっては、自ら導火線を創り、自分で火をつける方が楽しいのではないでしょうか。途中で消えてしまわないようなしっかりとした導火線を持つ花火を創り、火をつけて空に花火を打ち上げることほど、達成感を感じる瞬間はないと思います。自分だけのオリジナル花火を、何発も何発も打ち上げましょう。