9月27日(土)に、全校生徒を対象に「生き方講演会」を実施しました。これは、社会人の生き方を通じて、将来や進路に対する1つの考え方を学び、自分自身のキャリアデザインの構築に生かす行事です。今回お越しいただいたのは、本校卒業生で現在、東京大学大学院薬学系研究科タンパク質分解創薬社会連携講座で特任研究員を勤めている方にご講演いただきました。
こちらの卒業生は、高校時代のご家族の病気をきっかけに脳科学へ関心を持ち、大学進学後はアミノ酸の分子が繋がったペプチドをがん細胞やウイルスを抑えることに応用する方法を研究し、そこからタンパク質の分解に繋げるアプローチを研究対象として、アルツハイマーの治療薬の開発に取り組まれました。
博士号を取得して東京大学大学院に移られた現在は、がん治療において抗がん剤による細胞の死滅ではなく、こちらでもタンパク質の分解を手段として、良い細胞まで殺してしまわないがんの治療の研究をされています。
また講演の最後には、後輩たちに向けて温かいメッセージをいただきました。「勉強・部活動・委員会など、何にでも挑戦することを大切にしてほしい。失敗しても大丈夫。さまざまな経験が、きっと自分自身の糧になります」と語られ、生徒たちに温かい励ましの言葉をかけていただきました。今回の講演会は、生徒たちが自分のキャリアデザインを構築する良いきっかけになりました!